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10.日本語縦書き書籍のページ番号修正
 前述のドキュメントクラスtbookを使った日本語縦書き書籍の作成において、TeXファイルのLaTeX処理結果をdvioutで見ると、余分な白紙が2ページ続き、本文のページ数が「2」から始まるという問題がありました。これを解決するためネットやLaTeXの本を調べ回るのに多大の時間を要してしまいました。

 初めは、本文の開始を指定する\mainmatterというコマンドが、横書きの(左綴じ)場合は奇数ページ起こし(右ページから始める)の機能を持つと説明されていたので、今回のような本文が左ページから始まる縦書き(右綴じ)の場合に適用すると、最初のページ(右ページ)には何もないので白紙(ページ数は1 )になり、本文がある最初のページ(左ページ)のページ数が2になるのではないかと考えました。

 そこで、\mainmatterというコマンドの内容を変えれば良いのではないかと考え、ネットで色々調べましたがこのコマンドの内容を表示したものは見つかりませんでした。TeX Q&Aのサイトで過去の質疑応答を検索しているうちに、ドキュメントクラスtbookを使ったときのページ数表示に関して、同様の現象に対する対策法を質問しているのがやっと見つかったのですが、4年も前の質問なのに誰も回答していなくてがっかりしました。どうも日本語縦書きの書籍作成を試みている人は少ないようです。購入したLaTeXの本も横書き文書に対する解説だけで、縦書きについてはほとんど言及していません。

 調べていく内にどうも\mainmatterは単なる符帳のようなもので具体的な内容はなく、実際の処理内容はドクメントクラスファイル(tbook.cls)に書かれているように思えました。そこで、tbook.clsファイルをエディタで開き、かなりの長さのコマンド列を読んでいきましたが、初心者の悲しさである程度以上のことは理解できませんでした。ただし、その中でopenright(右ページ起こし)の場合、\mainmatterであればdouble pageをclear、そうでなければone pageをclearし、アラビア数字でページ番号を付けるように、処理内容が書かれていることは理解できました。

 横書きのドキュメントクラスjbookやjsbookではopenrightがデフォルトになっているようなので、どこに記述されているのか分かりませんが、恐らく日本語縦書きのドキュメントクラスtbookもそうなっていると考えられます。従って、ドキュメントクラスのオプションでopenleft(左ページ起こし)を指定すればうまくいくのではないかと考え、main.texの最初で\documentclass[openleft]{mytbook}としましたが、何も変わりませんでした。

ネットで調べるとopenleftというオプションを付けたドキュメントクラスもあったのですが、なぜかtbookでは有効ではないようです。これでほとほと困り、しばらく放置していましたが、章を左右どちらのページからでも始めるopenanyというのがあることが分かり、\documentclass[openany]{mytbook}としてTeX処理すると、あっけなくも見事に白紙なしで本文のページ数が1から始まり、懸案の一つが解決しました。

















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