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 ダフナ・ジョエル著「ジェンダーと脳」を読んだ。本書は、ジェンダーによって脳の構造や機能が規定されるという一般的な固定観念が事実とは異なり、誰の脳も女性的な特徴と男性的な特徴のパッチワークであるという「脳のモザイク論」を、多数の脳スキャン画像を解析して立証したものである。つまり、性別に対応した「男脳」や「女脳」というものは存在しないということだ。

ジェンダーは生物学的な性別とは異なり、社会的システムにおける性別であり、いわゆる「男らしさ」や「女らしさ」を規定している。従ってゆりかごから墓場まで、社会的な環境や周囲からの圧力によって、社会的性別とそれに基づく規範を無意識的に受け入れ、行動するようになる。問題なのは、ジェンダー間の不平等を正当化するために、いまだに生物学的な性差が使われることだ。

現存する男女格差は、ジェンダーを「男性」と「女性」という二分法で考え、「女脳」が「男脳」より機能面で劣っているという歴史的な固定観念が社会に広く行き渡っていることを反映している。ジェンダーは幻想であり、どの人も男性的特徴と女性的特徴が入り混じったそれぞれ固有の特徴を有することを受け入れ、ジェンダーフリーの多様性が社会的一般認識にならないと、男女格差はなくならない。

















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