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 ナオミ・クライン著「NOでは足りない」を読んだ。本書はトランプショックへの対処を考察することを契機として、拝金主義、差別主義で厚顔無恥のトランプにNO!というだけでは何の解決にもならないことを強調する。トランプは1990年代以降世界に主流となった新自由主義システムそのものが生み出した当然の帰結だから、トランプを生んだ物語の底流にある価値観そのものと戦わない限り、未来への展望は描けないという。つまり、トランプNO!は必要条件だが十分条件ではないということ。

地球と人類にとって持続的な未来を描くのに必要な価値観の転換とは、人間と地球を使い捨てにする際限のない採取と蕩尽に基づく社会から、思いやりと再生に基づく社会、互いが「ケア」しあう社会への移行である。そのための基盤として、カナダの多種多様な運動体のリーダーたちとひざ詰めで作り上げたリープ・マニフェストを紹介している。このマニフェスト作りのプロセスのように、これからの大衆運動は個別に分断された運動を乗り越え、共通のアジェンダを構築して進歩的な連携を図っていくことを目指さなければならないと、繰り返し強調している。

日本でもトランプと同類の安倍が居座っているが、アベNO!だけでなく、本書で示されるような多種多様な運動が連携して、皆がYES!と言えるあるべき社会像をマニフェストとしてまとめ上げ、実行していく必要がある。

















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