カルロ・ロヴェッリ著「すごい物理学講義」を読んだ。物理学の懸案事項である一般相対性理論と量子力学の統合理論の一つであるループ量子重力理論の解説書、との触れ込みで手に取ってみたが期待外れだった。半分くらいが一般相対性理論と量子力学の解説、4分の1がループ量子重力理論が帰結する宇宙像で、ループ量子重力理論そのものについては、表面をさらっと撫でた程度で「すごい」とは感じられなかった。これなら、15年前のリー・スモーリン著「量子宇宙への三つの道」からあまり進展していないと思う。

相対性理論に量子論を組み込むと特異点で解が無限大になる問題と、場の量子論で重力を組み込むと解が無限大になる問題の両方を解決するために、ループ量子重力理論は、時空が連続体ではなく、無限小の点ではない離散的な時空量子のスピンネットワークで形成されているとしている。

量子重力理論によれば、世界はたった一つの実体「共変的量子場」からできている。粒子も、エネルギーも、空間も時間も、たった一種類の実体が表出した結果に過ぎない。連続的な空間と時間とは、重力の量子の力学を大きなスケールでとらえた時のおおよそのイメージであり、重力の量子とは、空間や時間が互いに影響を与え合うときの手段である。

















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