ジェレミー・リフキン著「限界費用ゼロ社会」を読んだ。IoT(モノのインターネット)による第三次産業革命が急速に進展しており、極限生産性が達成され限界費用がほぼゼロに向けて経済を加速させ、従来の垂直統合型の大企業が支配する資本主義経済を分散水平型の協働型コモンズ主体の経済に変えていくという。

IoTとは、コミュニケーション、エネルギー、輸送の各インターネットが統合されたものである。IoT上でプロシューマ―(自ら生産・消費する人)が急増し、ピア・プロダクションが指数関数的に拡大して、財とサービスの生産やマーケティング、流通のコストが下がるのと同時に、コモンズにおけるソーシャルエコノミーの進展が一層急激に加速している。

日本とドイツを比較すると、ドイツはメルケル首相の下に、第三次産業革命のパラダイムへの転換を政策として推進しているのに対して、日本は、老朽化しつつある原子力産業を断固として復活させる決意でいる堅固な業界と、日本経済を方向転換させようとする新しいデジタル産業や業界との板挟みになってもがいている。

両国の根本的な違いは、20世紀の化石燃料と原子力を脱し、限界費用がほぼゼロで採取できる分散型の再生可能エネルギ―へ迅速に移行するのが、将来ドイツが経済的に成功するカギであることを、ドイツの政府も産業もシビル・ソサエティもすでに理解するに至った点にある。

















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