スティーヴン・バクスター著「タイム・シップ」を読みました。H.G.ウエルズの「タイム・マシン」刊行100周年を記念して書かれたもの。モーロック族が太陽を殻のように覆うダイソン球に住む65万年未来の世界から物語現在(19世紀)へ、さらに暁新世(5000万年前)へ、そして「観察者」の導きにより、時空の限界点を超えて無限の多様性を持つ精神世界に至り、最後に再びエロイ族の住む80万年後に戻るという超絶のタイムトラベル物語です。

タイムトラベルは、その都度異なる世界が分岐するという多世界解釈により、パラドックスはないとしています。また「観察者」は分岐した多世界を自在に行き来できるものとして描いています。終盤では時空の特異点やマルチバース(多宇宙)など、最新の量子論を取り入れた野心作になっています。

















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