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 デイヴィッド・イーグルマン著「意識は傍観者である」を読みました。脳神経科学の成果については、特に目新しいことは述べられていない。知覚、行動、思考、信念などすべてが意識のある「自分」には手の届かない水面下で決められていることや、脳は「ライバルからなるチーム」で、脳の各部位の競合で最終的に勝った内部状態が「自分」の意識に上がるということも、以前にすでに言われている。

 本書で目新しいのは、水面下の脳活動によって引き起こされ、「自分」の意識では制御できない犯罪行為に対する法律のあり方を、神経法学という新しい分野において研究し、犯罪者の更正に重点を置く刑罰制度を提唱すると共に、最新の脳画像技術を用いて、衝動を抑制するように脳を訓練するという新しい更正手法を提案しているところです。
ただし、この手法がエスカレートして、訓練によって権力者に従順な脳に造り替えるようになったら怖いですね。犯罪者だけでなく、一般人も定期的な脳診断で不合格になった人も対象にする法律が制定されたら、権力者に支配される暗黒社会がもたらされるでしょう。

















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