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 斉藤貴男著「安倍改憲政権の正体」を読みました。総頁わずか63頁の岩波ブックレットで直ぐに読了できるが中身は濃いです。本書は安倍政権の本質をえぐり出す好著であり大いに共感しました。政権を支持する人もそうでない人も、ぜひ一読していただきたい。電子書籍にしてもっと多数の人に読んで貰えば良いのに残念です。その代わりというわけではないが、本ブログで逐次、本書の目次に沿って内容紹介したいと思います。

 斉藤貴男著「安倍改憲政権の正体」を読んだ。総頁わずか63頁の岩波ブックレットで直ぐに読了できるが中身は濃い。本書は安倍政権の本質をえぐり出す好著であり大いに共感した。政権を支持する人もそうでない人も、ぜひ一読していただきたい。電子書籍にしてもっと多数の人に読んで貰えば良いのに残念だ。その代わりというわけではないが、本ブログで逐次、本書の目次に沿って内容紹介したい。

5 恥ずかしい国へ
 安倍政権が目指す「衛星プチ(ポチ?)帝国」が実現した日本は、虎の威を借りるキツネのような植民地根性に満ち満ちて、それでいて独善的な卑しさに溢れている。安倍の「美しい国へ」「新しい国へ」(文春新書)と続いた自己PR本のタイトルに倣えば、目下の奔流は「恥ずかしい国へ」とでも表現すべきだろうか。恥ずかしい国に向かって、安倍政権の最大の応援団を買って出ているのがマスコミだ。権力に対するチェック機能がまともに働いていない。

 御用新聞や御用テレビは論外として、第一次政権の時は安倍の政治姿勢を厳しく追及していた朝日新聞までが、今や政権べったりの印象をまき散らしている。第183回国会での安倍の冒頭演説の翌日、朝日は社説で「施政方針演説 さあ、仕事をしよう」(3月1日)とエールを送った。4月5日付の社説でも「安倍首相が『経済再生でロケットスタートを』と宣言したとおり、大規模な財政出動と金融緩和の『アベノミクス』を打ち出し、TPP交渉参加に道を開くなど、次々と手を繰り出した。首相の持論である『戦後レジームからの脱却』をひとまず封印し、最大の懸案だった経済再生に集中的に取り組んできた姿勢は評価できる」とまで持ち上げている。週刊ポスト(5月17日号)によると、安倍が自民党総裁に就任する以前に、両者の手打ちが図られていたという。安倍批判の急先鋒だった朝日の前主筆が定年で退社し、前回政権当時にNHKの番組改編事件をスクープした社会部の記者が、地方支局に飛ばされたままなのも大きいのだとか。

 安倍は、前回の政権投げ出しの失敗に学び、今回はマスコミを利活用してパフォーマンスが十分に奏功していると言われている。福島県相馬市から招いた中学生の前に突然のサプライズで現れ、一緒に写真に納まった。ホテルのトレーニングジム通いや代々木公園でのジョギング。大鵬と長島・松井への国民栄誉賞授与、「アジア文化交流懇談会」でのビートたけしとの意見交換、「桜を見る会」では人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」と並んで「Zポーズ」。広告代理店やPR会社の影がちらつく。

 アメリカの議会調査局は公式の報告書(5月1日付)で「強固な国粋主義者」と評し、「帝国主義日本の侵略やアジアの犠牲を否定する歴史修正主義にくみしている」「(東アジア)地域の国際関係を混乱させ、米国の国益を害する恐れがあるとの懸念を生じさせた」と痛烈に批判した。安倍は、旧日本軍の従軍慰安婦問題への関与を認め、政府として謝罪していた「河野談話」を見直す意向を示し、植民地支配や侵略で被害と苦痛を与えた人々に、政府として反省とお詫びを表明した「村山談話」を、「そのまま継承しているわけではない」「侵略の定義は定まっていない」などという国会答弁を重ねていた。ワシントン・ポストやニューヨークタイムズといった有力紙もこれを危険視する社説を掲載していた。

 慰安婦問題に関する橋下発言は、安倍以上に独善的なセリフで世間の耳目を集めようとした浅薄な心理によるが、いずれにしても安倍流「日本ごっこ」の延長線上にある。さらに言えば二人は同じ穴のムジナだ。安倍は「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の事務局長の時、「河野談話」を弾劾した会合で、「韓国にはキーセン・ハウスがあって、そういうこと(売買春)をたくさんの人たちが日常どんどんやっているわけですね。ですから、それはとんでもない行為ではなくて、かなり生活の中に溶け込んでいるのではないかとすら私は思っているんですけれども」と述べていた。

 安倍はアメリカによる日本支配を積極的に受け入れ、彼らの望む方向への憲法改正を推進しようとしている政治家だ。傀儡のような政権が、過去の帝国主義時代の「栄光」に縋って自らを慰めていたら、いつの間にか行きすぎて、ガス抜きぐらいは許してくれていた相手を怒らせてしまった構図。安倍の姿勢が本質的にはアメリカにとって便利この上もない以上、いずれ矛を収めて頂けるのだろうが、その見返りにTPPや憲法「改正」等々でより一層の自発的譲歩に誘われてしまったという展開を見せつけられそうで恐ろしい。安倍政権の日本は、愛情の対象とするにはあまりにみっともなく、恥ずかし過ぎるのだ。

 以上で本書の紹介は終わりです。アメリカに隷従し、アメリカの国益のために日本の国益や国民を犠牲にする施策を進める安倍は国賊であり売国奴だ。また、自分に迎合する者だけを侍らせて悦に入っている裸の王様だ。日本が崩壊する前に、こんな政権は一日も早く終わらせなければならない。

















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