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なぜ本を出版したいのかと考えると、自己顕示欲と印税や著作料などの収入期待というところでしょう。あるいは、自己表現や社会的認知の欲求を満たすためということもあるでしょう。ここで問題となるのは読者として誰を対象に想定するかということです。例えば、印税や著作料収入を期待するのであれば、当然、不特定多数の読者を前提にすることになります。しかし、出版業界の現状からみて、知名度のない一個人がそれを実現することはほとんど不可能でしょう。

自己顕示や自己表現、社会的認知については、想定する読者の範囲によって実現可能性が変わってきます。最もシンプルなのは読者が自分一人だけというものですが、社会的認知は得られないし、単なる自己満足に終わることになります。もう少し範囲を広げて、家族、友人、知人、小規模サークルの仲間を対象とした場合、それなりの満足は得られるかもしれませんが、不完全燃焼の感は否めません。ただし、オンデマンド出版を利用することで比較的容易に実現でき、少部数であれば費用も少なくて済みます。

やはり、十分満足できる程度の不特定多数の読者に読んでもらいたいというのが、本音でしょう。従来の出版ルート「正常ルート」は、著者→出版社・印刷所→出版取り次ぎ→書店となっています。このルートにのせるには、著名なプロ作家か、名のある文学賞を獲得したか、マスメディアなどで話題になったか、などのなんらかの知名度がないと無理のようです。従って、これらの条件を満たさない場合は、「正常ルート」以外の方法を見つける必要があります。

その方法として、最も有望なのがオンデマンド出版ですが、現状では主に次のような難点があります。
(1)少部数を想定しているため1冊の製作原価が高く、適正な定価を設定できない。
(2)本の公開がほとんどの場合、オンデマンド出版社および関連会社のサイトに限定され、不特定多数の読者が訪れて購入する可能性が極めて低い。

製作原価の問題は、自分で印刷・製本するか、いっそのこと紙ベースを止めて、電子データのままで販売する、いわゆる電子出版に切り替えるしか解決する方法はないと思われます。紙にこだわること自体が、活字文化の時代に生きた旧人の幻想かもしれません。

本の公開場所の問題は、不特定多数の読者が訪れるアマゾンなどのオンライン書店が、印刷所などと提携して、出版社を経由せずに自らオンデマンド出版を行うのが、最も解決に近い方法ではないかと考えます。米アマゾンはすでにオンデマンド出版サービスを行っているようなので、いずれ日本でも実施されるのではないかと思われます。

















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