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 ラズロ・バラバシ著「新ネットワーク思考」は、インターネット、経済、生態系、細胞の生化学、遺伝子、テロリスト組織など、様々な複雑系が共通に持っている仕組みと特徴を理解するには、新しいネットワーク概念が必要であることを、これまでの研究事例をふまえて解説したものである。興味深いエピソードを交えながら、文章は明解でわかりやすく飽きさせない。

 これらのネットワークに共通の仕組みとは、ノードとリンクからなるスケールフリートポロジーであり、自己組織化しながら成長していく。ノード数に対するリンク数の頻度分布がべき乗則に従うこと、従来のランダムネットワークの概念では捉えることができなかったハブの生成、ネットワークの強さと弱点を明らかにできる。

 今後の課題は、著者も述べているようにノードおよびリンク間のミクロ相互作用にもとづくネットワークのダイナミクスを理解することでしょう。なにしろ10年前の著作で内容が少し古いかもしれず、最新のネットワーク理論を勉強する必要がありそうです。マルチエージェントシステムとネットワーク理論を組み合わせて、社会の未来予測ができないものでしょうか?

















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