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 斎藤貴男著「『マイナンバー』が日本を壊す」を読んだ。「マイナンバー」は国民総背番号制として、政府と企業による稠密な国民監視社会、ひいては戦時体制を構築することにより、日本を破壊するということ。先行しているアメリカの「社会保障番号」や韓国の「住民登録番号」では、なりすまし犯罪被害が深刻で、アメリカは共有番号から分野別番号への制度見直し機運にある。他国を見ても、日本のような全国民に強制される生涯不変の番号を、他分野で活用するような番号制度を採用している国は、G7には「まだない」のが事実。

マイナンバーは、ICカード、GPS、監視カメラ網と顔認証、スマートグリッド、ケータイ電話、その他あらゆるIT機器を情報通信技術で結び付けていき、国民一人一人の挙動、嗜好、思想、病歴、薬歴、購買歴など、あらゆる個人データを記録し活用する超監視社会をもたらし、国民は政府や企業の奴隷と化す。

安倍のような独裁者志向の権力者のもとでは、マイナンバー制黙認は権力者に格好の武器を差し出すことで、自ら奴隷になりたがっていることと等価である。ワンタイムパスワードが浸透しつつあるセキュリテイ方式からみても、生涯不変というのは時代遅れだし、個人の全プライベートデータを、名寄せで一挙に掌握できる共有番号は、権力者や大企業などの社会の支配層に都合がよいだけで、国民にとっては何のメリットもないどころか、番号で管理される牛や豚と同じ扱いをされることになる。

いずれ個人のDNAデータもマイナンバーカードのICチップに登録され、それによって社会的身分が定まるような、DNAカースト社会が実現するかもしれない。


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