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 シーサーは、電子書籍の作成・販売や読書体験を共有できるサービス「forkN(フォークン)」を開始した。編集画面で原稿を書き、画像を貼り付けることで電子書籍を作成できる。ドラッグ&ドロップで章やページを管理し、表紙を作成する機能も備える。書籍はEPUBまたはPDFファイルで公開できる。

 作成した書籍はフォークンで無料公開や有料販売が可能。読者はクレジットカードなどで書籍を購入でき、作者には販売価格から手数料30%を差し引いた70%が支払われる。

 読書体験を共有するソーシャルリーディング機能も搭載する。読者は購入した書籍や読んでいるページ、しおりを付けたページ、コメント付きの付せんなどを公開できる。気になる読者や作者をフォローすれば、その人が更新した情報を閲覧することが可能。

 今後、複数の書き手で1つの書籍を作成できる「共著機能」をリリースするほか、オリジナルの書籍に対して別の作者が手を加える「N次創作(フォーク機能)」などのソーシャル機能をサポートしていく。また、EPUB 3.0への対応も視野に入れ、動画や音声を組み込んだマルチメディア型の電子書籍や縦書き書籍も作成できるようにする予定。

 NECビッグローブとイオ・小松左京事務所は16日、電子書籍の制作・出版・販売を行う「SF作家の書店 プラネタリアート」を共同で開始した。国内の人気SF作家の作品を、新たに電子化して出版するもので、海外の利用者向けに英語版も提供する。

 「SF作家の書店 プラネタリアート」では、当初はiPadおよびiPhone向けに配信し、配信端末は順次拡大していく。タブレット端末ならではの操作性や表現力を活用した、新しい電子書籍の制作も目指すとのこと。第1弾として、小松左京『人類裁判』『コップ一杯の戦争』『御先祖様万歳』、眉村卓『一分間の春』が配信される。今回、電子化に際し、小説をモチーフに描かれたオリジナルのイラストを挿入した作品となっている。価格は『人類裁判』『御先祖様万歳』が350円、『コップ一杯の戦争』『一分間の春』が230円。

 「SF作家の書店 プラネタリアート」では、電子書籍化による新しい読者層の獲得や、英語版の配信により、小説家やアーティストの活躍の場を拡げることを目指すとしており、今後、対応言語や端末を拡大する他、配信作品を2013年までに3,000作品に拡充する予定。

紀伊國屋書店は、スマートフォンやタブレット端末に向けた電子書籍の配信サービスを5月20日に開始する。第1弾としてAndroid機器用のアプリケーションを公開する。iPhoneやiPad用のサービスも準備中。Androidアプリの名称は「紀伊國屋書店Kinoppy」。アプリ配信サービス「Android Market(アンドロイドマーケット)」から無償ダウンロードできる。アプリではBookWebPlusの電子書籍を検索、購入できるほか、作品を閲覧したり、整理、管理したりする機能を備える。また紀伊国屋書店のオンライン書店「BookWeb(ブックウェブ)」とも連動し、印刷書籍の検索、注文も可能になる見込み。

Androidアプリからは5,000作品が購入可能。出版社は講談社、光文社、角川書店、角川学芸出版、岩波書店、河出書房新社、扶桑社、ジョルダン、金の星社、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川マーケティング、中経出版、新人物往来社、集英社、小学館、学研HD、幻冬舎、PHP研究所、徳間書店など。

アプリの対応OSはスマートフォン版がAndroid 2.2以降、タブレット版はAndroid 3.0以降。5月20日時点ではスマートフォン版のみダウンロードでき、6月初旬にはスマートフォン版、タブレット版の両方が使えるようになる。


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