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 ネット記事によると、iPad用電子書籍の投稿・ダウンロードサービス「iPadZine」が出てきた。利用にはTwitterアカウントが必要で、投稿・利用料金は無料。ユーザーが作成した電子書籍ファイルが投稿できるほか、電子書籍へのリンク、iPadアプリのiTunes Storeへのリンクも投稿できる。電子書籍ファイルは、PDF形式、EPUB形式のほか、アプリ「i文庫HD」用のテキスト形式、画像ファイルなどに対応する。iPadZineではテキストと画像だけで書籍データが簡単に投稿できる仕組みを用意している。今後は、Paypalによる書籍のダウンロード販売にも対応する予定という。

 iPadアプリは、販売開始の初日から「未来の影」が4DL、「超神記」が3DLとなりました。こんなに早く売れるとは意外でした。初日だけで後が続かない可能性もありますが、時間をかけて少しずつでも売れていくことを祈ります。そして紙ベースの本に波及していけばうれしいのですが・・・。

 ネット記事によると、楽天リサーチは25日、電子書籍の利用意向などに関するアンケート調査の結果を発表した。

 電子書籍の利用意向については、「利用したこともあるし、今後も利用したい」は10.8%で前年調査の13.2%より若干減少したが、「利用したことは無いが、今後利用したい」が53.5%と、前年の33.2%から大幅に増加。合わせると64.3%に上り、前年から17.9ポイント増加した。

 利用意向者643人に対して、電子書籍を読むのに使用したい端末(複数回答)について聞くと、最多は「パソコン」の54.3%で、次いで「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末」は42.3%。以下、「携帯電話の端末」が26.1%、「スマートフォン」が15.2%、「ネットブック」が10.4%と続き、「キンドルなどの電子ブックリーダー専用端末」は9.3%にとどまった。

 同じく利用意向者に対して、専用端末がいくらであれば購入するかたずねたところ、5000円以下が38.7%、5001円~10000円が24.6%、10001円~15000円が15.6%と続く。これら希望の声が多い価格帯は、現在販売されている端末の価格の半値から6分の1程度に相当するという。

 一方、電子書籍1アイテムあたりに払ってもいい価格は、201円~300円が25.0%と最多で、次いで101円~200円が19.3%、51円~100円が15.4%などと続く。無料としたのは7.5%。楽天リサーチでは「優良なコンテンツには、一定の価格を払ってでも利用したいという表れ」とみている。

 iPad電子書籍の有料版は米国でしか販売できないと思っていましたが、それはePub書式のiBooksとして登録・販売する場合で、単にiPadアプリの一種として電子書籍を登録し、有料販売することはできるということです。そこで、Amazon e委託販売では売れ行きの悪い長編SF2冊を電子化し、iPadアプリとして販売することにしました。

近頃、iPad電子書籍出版・販売サービスを行うところが増えてきましたが、費用や内容面でなかなかピッタリのところがありません。今回は長編SF小説なので、日本語縦書きに対応していてアプリ制作費用、販売手数料がリーズナブルなPawana Digital PublishingにiPadアプリ電子出版を依頼しました。申請後一週間くらいでAppleの審査が終わり、Apple Store iTunesで「未来の影」「超神記」が販売開始されました。

 ネット記事によると、電子出版の課題や制度について検討する、総務省、文部科学省、経済産業省の3省合同による懇談会「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」の第3回会合が22日開催された。会合では、出版物の著作権処理円滑化に関する検討会議の設置や、多様な電子書籍フォーマットに対応するための統一中間フォーマットの策定に向けた会議の設置などが盛り込まれた報告書が了承された。

 報告書では、書籍の電子化にあたって権利処理を円滑化するための方策として、権利の集中管理を行う組織や制度の必要性を議論するために「著作物・出版物の権利処理の円滑化推進に関する検討会議(仮称)」を設置し、具体的な検討に速やかに着手するとしている。

 電子出版のファイルフォーマットについては、国内外の多様なプラットフォームや端末で閲覧できるようにする観点から、日本語コンテンツの「中間フォーマット」を策定するための「電子出版日本語フォーマット統一規格会議(仮称)」を設置。EPUBなど海外のデファクト標準との変換に関わる技術要件も検討の上、国際標準化活動を展開していくとしている。

 ネット記事によると、個人向け電子書籍作成サービス「パブー」がサービス開始したという。
電子書籍の作成・公開・販売がすべてオンラインで完結しており、執筆や販売手続きといった作業も、ブラウザ上の「パブー」管理者画面から行える。ブログを更新する感覚で操作できる本の作成画面や、難しい手続きなしでオンライン販売が始められる決済機能など、初心者にも扱いやすいインターフェイスで電子書籍出版をサポートするとのこと。

 作品が完成したら、書籍として公開することができ、公開された書籍は「パブー」サイト上で閲覧可能となる。有料で販売する場合は作者自身が10円~3,000円の販売価格を決定し、販売価格から手数料30%を差し引いた70%が作者の報酬となる。

 「パブー」の利用料金は無料で、アカウントを作成するだけで利用可能。iPadやKindle用書式への変換、iBooksやAmazon DTPへの登録機能も追加されるとのこと。

 システム利用料金が無料で販売手数料30%というのは妥当なビジネスモデルと思いますが、Apple StoreやAmazon DTPで販売しようとするとさらに30%の販売手数料がかかるので、作者には結局40%しか入ってこないということなのか、Apple StoreやAmazon DTPだけでパブーサイトでの販売なしの場合は、販売手数料全額が30%になるのか、その辺がちょっとわからない。

電子出版の動向を示す話題3件を紹介します。

1.ダイヤモンドは同社の電子書籍ビューワー「DReader」を活用した出版社向けの電子書籍ソリューションを提供すると発表。DReaderは現在iPhoneに対応しており、7月上旬をめどにiPadにも対応する。
 DReaderによる電子書籍アプリ発売までの作業工程は、大きく次の六つに分かれる。
(1)タグ付きテキストと図版などを作成
(2)開発用アプリで確認
(3)ダイヤモンドにデータ入稿
(4)アプリデータの最終チェック
(5)App Storeへの登録申請
(6)発売

 出版社が(1)~(6)までの作業を行う「梅」コースと、ダイヤモンドが(1)~(4)のアプリ作成までを行い、出版社が(5)と(6)を行う「竹」コース、ダイヤモンドが(1)~(6)の全作業を行う「松」コースの3コースを提供する。

 利用料金はいずれのコースも「固定費(データの流し込み代)+売上金額に応じたレベニューシェア」となる。梅コースの場合、データ流し込み代として3万円、レベニューシェアとしてコンテンツの売上金額の10%をダイヤモンドに支払う。

2.出版社を通さずiPadに電子書籍
 既存の出版社を通さず書き手が直接、電子書籍を出す。作家の瀬名秀明、桜坂洋らが電子雑誌「AIR」を作り、17日に発売する。執筆陣らでつくる合同会社の堀田純司代表は「こうした試みはいずれ誰かがやる。埋没しないため、書き手が生き残るためには、いま打って出るしかない」と話す。

 米アップル社のiPad、iPhone用に先行版を350円で17日から配信する。内容は400字詰め原稿用紙換算で計500枚以上。新作小説、エッセー、評論などで構成。来月には、内容を追加した正式版を600円で配信する予定。

3.小田実全集も電子書籍に 全82巻、価格は紙の4分の1
 作家の小田実の全集が今月25日から順次、紙の本に加えてパソコンとiPhoneで読める電子書籍で講談社から刊行される。小説と評論各32点を収録。紙版は注文に応じて印刷し、全82巻で税込み計31万7415円になるが、電子版では計7万8750円と紙版の4分の1に抑えられた。電子版はインターネット上の電子書籍専門の書店で購入できる。

 竹内薫著「量子重力理論とはなにか」を読みました。数種類の量子重力理論の概要をレビューしたものと思って手にしたのですが、相対性理論と量子力学の概説を経て、量子重力理論の入り口にあたる二重相対性理論を解説したもので、ちょっと期待はずれでした。量子重力理論の理解には大学院レベルの数学の知識が必要で、難解な数式を並べても一般物理ファンが満足する本にならないからというのですが、それならタイトルを内容に合わせて変えるべきだと思います。

 タイトルミスは別として、量子重力理論の近似としての二重相対性理論の解説は結構面白かった。「二重」の意味は、不変量として相対性理論の光速だけでなくてプランク長さまたはプランク重さが入るということです。この第2の不変量を考慮することによって、時空が量子化されるわけです。

 ネット記事によると、ドリームネッツは個人でも自分で電子書籍を出版し販売できる日本初の電子出版ASPサービス「wook」(ウック)を6月10日から開始するという。作成した電子書籍はパソコン及びiPhoneやiPadでの閲覧にも対応している。

 PDFファイルから自動的に電子書籍を作成。書籍紹介・販売ページの設定管理等、全ての操作がWebブラウザ上で完結。容量1Gでシステム利用料12,000円/年、販売手数料=書籍価格の40%という。

 Wookサイトのサンプルを見ると日本語縦書きには対応していないようです。iPhoneやiPad対応ということから電子書籍の書式はepubかもしれません。システム利用料や販売手数料が結構高いような気がします。販売価格を考慮するとこれで利益を出せるような電子書籍があるのでしょうか?サイト表示では販売手数料は35%となっていて記事とは違うのですが、どちらが正しいのでしょうか?

電子書籍出版の動向についての最近のネット記事が3件あります。

1.電子書籍の規格統一
 総務、文部科学、経済産業の3省は8日、日本語書籍を電子化するための規格を統一する方針を発表。複数の端末に対応する規格をまとめることで、出版社が電子書籍作成にかかる時間やコストを省き、マンガや小説など幅広いコンテンツの電子化を促す。iPadなどに使われている米国の規格では日本語特有の振り仮名や縦書きができない問題があるため、日本語の電子書籍に最適な閲覧フォーマットの国際標準化も目指す。

2.電子書籍を考える出版社の会設立
 毎日コミュニケーションズ、オーム社、技術評論社ら専門書・実用書出版社14社が8日、「電子書籍を考える出版社の会」を設立したと発表。電子書籍・雑誌の開発と普及を目的として研究と情報交換を進める。具体的な活動としては、「契約・権利分科会」「販売研究分科会」「技術分科会」「電子出版戦略分科会」を設置。電子出版における編集・販売上の問題点について、プラットフォーム事業者や電子出版関係企業とも情報交換をしながら指針を提案する。

3.電子書籍・雑誌の「オンライン納本」制度化
 国立国会図書館は7日、インターネット上で提供される民間の電子書籍や電子雑誌などの「オンライン資料」について、紙の書籍・雑誌と同様に国会図書館が収集する制度を設ける方針を発表。電子書籍や電子雑誌の発行者に対して、国会図書館へのデータ送信を義務付け、収集した資料は紙の書籍や雑誌と同様に館内での閲覧またはプリントアウトの利用に供する。2011年度の制度化を目指す。

 日本でも個人がiPadで電子出版できるとの情報を得ました。調べたところ、epub書式で作った電子書籍のibooksをアップルストアにアップロードし、iPadで閲覧できるというものです。ただし、まだ、日本語縦書きやルビなどには対応していないようで、有料書籍の販売は米国でしかできないようです。

 epubはXHTML+CSSで作ってzipにまとめたものとのことで、わりとシンプルな書式みたいですが、実際に旨く表示させるにはけっこう手間がかかるようです。

 日本語縦書きについては日本電子出版協会が対応できるように進めているようなので、もう少し様子をみてからのほうが良いかも知れません。横書きで無料出版でも良いから出版したいという熱意のある方は、試しにやってみられてはどうでしょうか?結果を教えて頂けるとうれしいです。


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