ネット記事によると、新たな販売促進の方法の一つとして、書籍の発売前に「電子版」をネットで無料配布するという「フリー・キャンペーン」が10万部を超えるヒットを生み出したという。
インプレスジャパンの『できるポケット+ クラウドコンピューティング』(819円)は、会員登録して電子書籍の利用意向に関するアンケートに回答すれば、新刊の全文を収録したPDFを無料で閲覧できる。12日夜までに約1800回ダウンロードされたという。
「フリー・キャンペーン」は、09年11月にNHK出版が『フリー <無料>からお金を生み出す新戦略』(1890円)の発売に合わせて「全文無料配布」を敢行したのが最初といえる。無料配布キャンペーンは大きな反響を呼び、わずか2日で1万ダウンロードを達成。ブログやツイッターで『フリー』の話題が広がった。それだけでなく、紙の書籍も爆発的に売れたという。11月下旬に発売されると、『フリー』はネット書店のアマゾンで快調に売れ、タレント本やコミックと総合1位を争った。東京の大型書店でもビジネス書の1位にランクイン。書店によっては総合1位になることもあったという。
電子版の無料配布を宣伝活動と考えれば確かに有効な方法ですね。内容や分量によっては適さないものもあるでしょうが、選択肢の一つとして良いことだと思います。