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ネット記事によると書籍の返品率改善のため、出版業界の流通革命とも言える「責任販売制」が広がっているということです。

 ”小学館、講談社、筑摩書房など大手・中堅の出版社10社が、新たな販売方法「責任販売制」に乗り出した。定価に占める書店の取り分を現行の22~23%から35%に上げる代わりに、返品する際の負担を書店に求める制度。出版不況の中、長年の懸案だった4割に及ぶ返品率を改善する狙いがある。

 高い返品率の背景にあるのが出版業界の慣行となっている「委託販売制」。書店は売れなかった本を返品する際、仕入れ値と同額で出版社に引き取ってもらえる。多様な本を店頭に並べられる利点があるが、出版社の負担は大きい。”

 ブライアン・グリーン著「宇宙を織りなすもの」(上)は、宇宙の基本構成要素と思われる時間と空間について、古典物理学、相対性理論、量子力学、宇宙論、統一理論などを通じてその実像に迫ろうとするものです。この種の解説本に親しんでいる読者にとっては内容的に特に新規なものはないが、様々な切り口を駆使してわかりやすく書かれており、再学習として一読しておく価値はあると思います。

 物理理論における時間反転対称性と整合しない現実の宇宙における時間の矢は、宇宙の始まりでの低エントロピーにもとづくとの説明はわかりやすい。量子力学における観測問題については、最近の解釈である環境との相互作用によるデコヒーレンス理論を最も有望とし、量子レベルでもデコヒーレンスに要する時間は極めて小さく、ほぼ瞬時であることを明示しています。ましてや、日常世界のマクロな物体では直ちに量子干渉は消滅し、量子の確率をおなじみの古典的な確率にしてしまうということです。


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