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 渡辺治 外3著「〈大国〉への執念 安倍政権と日本の危機」を読みました。本書は、安倍政権の権力構造とその担い手、およびその国家改革・社会改革の目標とそのための諸施策の全体像を解明し、同時にそれらがどのような矛盾と困難を人々にもたらすのか、彼らの描く「絵」はどのような矛盾を内包しているのかを明らかにしています。歴代の保守政権の中でも特異で危険な安倍政権の全体像を的確にあぶりだしており、安倍の暴走を阻止するためにも繰り返し熟読すべき本です。

2 安倍政権を支える集権体制とその担い手(3)
 安倍政権を支える第二グループは、経産官僚出身の今井尚哉(首相補佐官)、菅原育郎(経済産業政策局長)など新・旧経産省官僚群とそれを支える経産省、それと競合しながら政権に食い込もうとする財務省、それに加えて、安倍お好みの浜田宏一、本田悦郎、さらに竹中平蔵ら新自由主義経済学者である。この第二グループが、安倍政権の新自由主義経済政策を形成、実行している。

安倍を取り巻くブレーンの第三グループが、復古的なタカ派イデオローグである。このメンバーの多くは、第一次政権以来安倍の取り巻きとなり、第一次政権では安倍が彼らを重用した結果、「お友達政権」と揶揄された。第二次安倍政権でも内外のメディアに真っ先に注目されるのはこのグループである。その中心は、首相補佐官となった衛藤晟一、総裁特別補佐となった萩生田光一のほか、文科大臣の下村博文、政調会長の高市早苗、沖縄及び北方対策等の特命担当大臣となった山本一太、総務大臣の新藤義孝、国家公安委員長の古屋圭司、消費者及び食品安全、男女共同参画担当大臣の森まさこ、行革担当大臣の稲田明美などのタカ派国会議員集団の面々である。しかも、2014年9月3日に発足した改造内閣にはさらに多くの「お友達」が入閣した。下村が留任したほか高市が総務大臣に、山谷えり子が国家公安委員長に、有村治子が男女共同参画担当大臣に就任し、稲田は自民党の政調会長に回った。新閣僚19人のうち、実に15人が改憲・右翼団体「日本会議」を支援する「日本会議国会議員懇談会」のメンバーという異様な陣容となった。

彼らは、安倍自身も含め右派のグループをつくって、長年歴史の見直し、教科書問題、河野談話見直しなどを求めて運動をし続けた仲間である。右派議員集団が結成した「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」は、歴史教科書における記述、特に「従軍慰安婦」記述を問題にし、その削除を求めることを目的に発足した。これら右翼タカ派の運動目的は国民意識の改作であり、タカ派グループには、議員だけでなく安倍のまわりを取り囲む学者や作家たちも少なくない。外務省内では、極端な対米従属派のゆえに外務省主流にはなれなかった岡崎久彦、作家の百田尚樹をはじめ、渡部昇一、伊藤哲夫、中西輝政、八木秀次などである。

こうしたタカ派グループは、安倍政権の代名詞のようにみなされたが、この第三グループは、意外にも第一、第二グループと異なり、一部の領域を除いて安倍政権の政策決定には影響を与えていない。安倍自身も深く染まっている彼らのイデオロギーと安倍の目指すグローバル競争大国には齟齬があるからである。
国家構想については、第一と第三グループがいずれも日本の大国化を求めているが、第一グループが目指す大国は、あくまでも冷戦終焉後のグローバル経済秩序のもとでの「グローバル競争大国」である。その理念は日本だけの独善的なものではならず「普遍的」な価値に基づいた開放的なものでなければならない。それに対して第三グループの大国観は、グローバル競争国家というより一国的なな面が強く、日米同盟も対等な同盟という色彩が強い。大国を正当化する理念も、国際的考慮より国民意識のみを考えてのものとなり、靖国問題ももっぱら国内問題ととらえられる。中国、韓国観も、過去の植民地支配以来の蔑視感情を露わにする。
新自由主義改革政策に関しては、第二グループが主導する政権のスタンスと疎遠である。特に、地域の産業に壊滅的打撃を与えるTPPに反対するタカ派グループの立場は、TPPを不可欠とする安倍政権の新自由主義政策とは相容れない。

これらタカ派グループが政策的影響力を発揮するのは、日米同盟でも新自由主義改革でもなく、主として二つの領域に限られている。一つは、戦争責任と歴史問題に関する見直し----河野談話の見直し、村山談話の廃棄、靖国参拝である。それに付随して教育改革のなかでも教科書統制にだけは強い影響力を持っている。もう一つは、社会解体に対する反動的な危機感からする新保守的、あるいは治安強化的政策である。

安倍がタカ派に引きずられる最大の原因は、安倍の故郷がこれらタカ派グループにあることのほかに、安倍が目指す大国の国家像にも混乱があることだと思われる。安倍は外務省、新自由主義派官僚の支持を受けて、グローバル競争大国づくりを掲げ、アメリカや財界の支持を獲得してきた。しかし、安倍自身の目指す「大国」像は、一方でその正当化のために「大日本帝国」との連続性を強調せざるを得ない。こうして安倍は、グローバル競争大国派と復古的大国への郷愁の狭間で股裂き状態に陥っているのである。

 NECビッグローブとイオ・小松左京事務所は16日、電子書籍の制作・出版・販売を行う「SF作家の書店 プラネタリアート」を共同で開始した。国内の人気SF作家の作品を、新たに電子化して出版するもので、海外の利用者向けに英語版も提供する。

 「SF作家の書店 プラネタリアート」では、当初はiPadおよびiPhone向けに配信し、配信端末は順次拡大していく。タブレット端末ならではの操作性や表現力を活用した、新しい電子書籍の制作も目指すとのこと。第1弾として、小松左京『人類裁判』『コップ一杯の戦争』『御先祖様万歳』、眉村卓『一分間の春』が配信される。今回、電子化に際し、小説をモチーフに描かれたオリジナルのイラストを挿入した作品となっている。価格は『人類裁判』『御先祖様万歳』が350円、『コップ一杯の戦争』『一分間の春』が230円。

 「SF作家の書店 プラネタリアート」では、電子書籍化による新しい読者層の獲得や、英語版の配信により、小説家やアーティストの活躍の場を拡げることを目指すとしており、今後、対応言語や端末を拡大する他、配信作品を2013年までに3,000作品に拡充する予定。

 ついにA4レーザプリンタが壊れてしまいました。ついこの間、感光体、定着ロール、トナーカートリッジを取り替えたばかりなのに、本体の方が動かなくなったのです。もったいない。色々悩みましたが、プリンタが昔より大幅に安くなっているし、表紙カバー印刷の効率を考えてA3レーザプリンタを買うことにしました。これまではA4二枚を貼り合わせて一枚の表紙カバーを作っていましたが、A3プリンタなら一度に作れるわけです。原理的には。

 しかし実際にやってみると、それほど簡単ではなかったのです。既存の表紙カバー画像(A4)2枚を版組ソフトScribus に取り込み、A3一枚に統合することにしました。しかし、表側のjpeg画像は取り込めたのですが、裏側のpdf画像はなぜか取り込めません。裏側はバーコードのpdf画像とグラデーションのjpeg画像を、Scribusでpdf画像として保存したもので、二重のpdfになっているからダメなのかも知れません。

 そこで、Scribusでバーコードのpdf画像とグラデーションのjpeg画像を、同一キャンバス上(A4)に別々に取り込み、バーコードのpdf画像が上層にくるように設定すると旨く表示できました、次にページサイズをA3に置き換え、空白部(A4)に表側のjpeg画像を取り込み、pdfファイルとして保存しました。これをA3プリンタで印刷するとA3サイズ表紙カバーが作れました。

 プリンタは新旧どちらも45kgもあるので、旧プリンタの廃棄と新プリンタの設置に台車の購入や家中の機材・備品の移動など大変でした。もっと軽量のプリンタはないものでしょうか?
A3サイズ表紙カバー

 ネット記事によると、安価で少部数の本作りができる新しい出版印刷のシステムを、印刷関係業者のグループが開発したそうです。従来のオンデマンド印刷機は、インク代が高く、数百部以上ではオフセット印刷より割高になる。そこで、インクジェットプリンターを使うことで設備投資金額を抑えたほか、安いインクを自社開発、手作業が多い製本工程を工夫するなどした。この結果、フルカラーで1000部作る場合、オフセット印刷の半額以下まで安くできたという。また、100部単位で重版できるので、返品と大量在庫を抱えるリスクなしに本が作れるということです。SBLではさらに改良を加え、年内に月産50万部、来年以降、月産100万部を目標に事業展開する計画とのこと。

 去年から表紙カバーのカラー画像印刷で印刷むらが出たり、感光体が寿命に近づいたとの警告が画面表示されたりしていたのですが、だましながら使っていました。それがついに印刷面に余計な色模様のようなものが出るようになり、やむなく大枚17,000円の出費(痛い!)で感光体ユニットを新しいものに取り替えました。去年はトナー(黒)と定着ロールを取り替えており、これでレーザープリンターの消耗品と言われるものは一通り新しくなったことになります。

 ちょうどAmazon e託販売から「個人出版社への道」2冊の新規納入依頼がきていたので、試しを兼ねて印刷したところ色むらやかすれもなく、きれいな仕上がりになりました。やはり感光体の影響は大きいようです。1月は毎週1~2冊の新規納入依頼がきておりうれしいです。


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