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 プリンターを使わせてもらいに配偶者の友人宅に行きました。表紙画像のPDFファイルが入ったFDを取り出してPCに差し込もうとしましたが、なんとFDドライブがないのです。最近のPCはFDドライブがついてないのが殆どだということは知っていたので、事前にFDに入れたPDFファイルで問題ないか問い合わせて、大丈夫との確認を得ていたのに、FDとCDを混同していたらしいのです。
画像ファイルは994KBなので、600MBのCDに入れるのはオーバーだと思ってFDに入れたのですが、CDと両方に入れてくれば良かったと後悔しました。

 友人も恐縮してほかのノートパソコンを出してきたり(FDドライブなし)、あちこちに電話を掛けたりしていましたが、これから友人の勤務先に一緒に行って印刷しようということになりました。勤務先で私用の印刷をしていいのかなと思いましたが、こちらも背に腹は替えられないので同行することにしました。勤務先でFDとB4光沢紙を渡すと、友人はそれを持ってどこかに行って帰ってきて、ちょうど昼前だから印刷している間に食事をしようということになりました。

 食事から帰ってくると印刷が完了していて、見ると私が練習で印刷したような赤っぽさはなく、モニター画面で見たのに近いイメージの雪景色になっていました。その代わり全体が少し薄くなっていて、部分的な色むらが見られました。使う機器によってずいぶん違うものだなと思いました。機器の違いだけでなく恐らくマゼンタを少なく、シアンを多くする色補正をしたのだと思いますが、友人の勤務先で人にやってもらったものなので、これ以上の補正を試行してくれとは言いにくくて、お礼を言って頂いてきました。全体的に練習したときのものより良くなっていたので、これで表紙作成は終わることにしました。

 スキャンして画像をアップしようかと思いましたが、所有のスキャナーはA4までしかできないし、アップしてもモニターで見るのでは印刷したものとは色のイメージが違い、あまり意味がないので止めました。表紙画像は以前にJPEG画像としてアップずみなので、そちらをご覧下さい。

 カラーインクジェットプリンターによる印刷練習が一段落したので、B4サイズで厚さ190K(官製はがき程度)の用紙を買いに市内の文房具店に行きました。なかなかピッタリの用紙がなくて、やむなく厚手のB4ケント紙を買ってきて印刷してみましたが、どうも鮮明度が不足しているようで満足したものが得られませんでした。

 ネットで探して注文するしかないかと思っていましたが、別の日に念のためもう一軒の文房具店に行ってみると、各種用紙の品揃えが豊富で、厚手のB4サイズカラーインクジェット用光沢紙というピッタリの用紙がありました。おまけに、そこはA3サイズのカラーレーザープリンターによるプリントサービスもやっているということで、費用はなんと1枚80円とカラーコピーと同程度の費用だということです。そんなに安くてできるのなら自分でゴチャゴチャやるよりやってもらった方が楽だと思いましたが、今更約束してもらったプリンタ借用を断り、丸投げ外注するのも気が引けるので、予定どおり自分でやってみて、うまくいかなければその店に頼むことにしました。

 購入したB4光沢紙をA4にカットして、家のA4インクジェットプリンターで表紙画像を印刷しようとしましたが、どうしたことか給紙不良になって印刷できません。光沢面で滑ってローラーが紙を巻きとれないようでした。2部印刷することにして普通紙の後ろに光沢紙をおくと、普通紙に続いて巻きとられました。しかし、インクが無駄になるので一回で巻きとられるよう色々と試行錯誤した結果、紙を平坦ではなくローラーに挟まれやすくなるよう少し丸めて上に反るようにしておくとうまく行くことが判りました。そうやって光沢紙に印刷してみると、全体に赤っぽいのですが鮮明度は十分でした。

 あとはプリンターを使わせてもらう日時を調整して、表紙画像ファイルと用紙を持って配偶者の友人宅へ出向くことになります。多分、家で練習したのと同等以上のものが印刷できると期待しています。

 人のプリンターを使わせてもらうからには、何度もやり直すわけにはいかないので、所有のA4サイズまでできるカラーインクジェットプリンターを使って事前に練習しておくことにしました。保存してある表紙のPDFファイルを開き印刷しようとしましたが、利用したホンニナル出版の表紙用台紙がA2サイズ以上で作られているため余白部分が広すぎて、A4サイズの用紙では画像の一部分(約1/8)しか印刷できないことが分かりました。

 やむなく、表紙画像をキャプチャして余白部分を削除したビットマップファイルをJPEGファイルに変換しました。印刷設定で、品質を「最良」に、用紙を「スーパーファイン専用紙」にして印刷すると、全体が赤っぽく、少しぼやけた画像になりました。色補正のフリーソフトを探しましたが見つからず困りましたが、幸いスキャナー購入時の付属ソフトで色補正できることが分かりました。

シアンを増やしてマゼンタを少なくすると確かに赤っぽさは少なくなりましたが、全体に色が薄くなるようで、調整が非常に難しいのです。モニターのカラーはRGB、印刷はCMYKで作られるので、一致させることは原理的に不可能で、機器や紙によっても微妙に異なるため、経験的に近似させるしかないということです。

 さらに、ファイル変換をするたびに画質が劣化して不鮮明になるので、色調不良と重なって思っているような画像になりません。ファイル変換せずに元の写真画像にタイトル、著者名などを配置して、B4紙に印刷するのに適切なサイズの表紙画像(A4+α)を作ろうとすると、やはりDTPソフトを使うしか仕方がないようです。

 TeXでやれば面倒でもできないことはないのですが、今回は人のプリンターを借りる関係で時間がないので、Adobe InDesign CS2体験版(1ヶ月無料)を使うことにしました。所定寸法の四角フレームを作って所定の画像を配置し、テキストツールでタイトル、著者名などを配置した後、PDFファイルに書き出しするだけで出来上がりです。

 これを前と同様に印刷してみると、鮮明度は向上しましたが全体に赤っぽい感じは同じです。スキャナーの付属ソフトはPDFファイルを読めないので色補正できません。何か方法はないかと調べていると、プリンターの詳細設定で、イメージの色の管理というのがあり、ここで、「ホストシステムによるICMの管理」を「プリンターによるICMの管理」に変更すると、「ドライバーによる色補正」のプロパティ画面を開くことができて、明度、彩度、コントラスト、シアン、マゼンタ、イエローを調整できるようになっていることが分かりました。

 ここで、シアンを増やしてマゼンタを減らすと確かに赤っぽさは少なくなるのですが、全体が薄くなってきます。適当なところで妥協するしかなさそうです。おかしなことに同じ画像をレーザープリンターで印刷すると、逆に青っぽくなります。やはり、写真画像の印刷は難しいことが分かりました。表紙としては写真よりグラフィックの方がきれいに印刷できそうです。

 表紙もレーザープリンターで印刷すればよいと単純に考えていましたが、よく見ると所有のプリンターはA4サイズまでしか印刷できないことが分かり愕然としました。製作予定の書籍はA5サイズなので、背表紙部分(幅10mm)とプリンタの印刷マージンを考えると明らかにA4サイズでは不十分で、少なくともB4サイズで印刷する必要があります。

 表紙だけ外注することを考えてネットや近隣の印刷所を当たってみましたが、B4一枚だけの書籍表紙のカラー印刷を低価格でやってくれるところは見つかりませんでした。メールで問い合わせしてもなしのつぶてで、ひどいところでは、電話で検討し回答すると約束しながら無回答のままの所もありました。

近隣の印刷所で1枚500円くらいとの回答を得ましたが、書籍全体が2000円程度なのでちょっと高すぎると思いました。そこの経営者に、A4サイズ2枚に分けて印刷し、切り貼りで所定のサイスにしたあと、コンビニなどのカラーコピー機で複写すれば良いではないかと逆提案されましたが、面倒なのと貼り合わせの境界線がでる可能性、二度複製することによる画質の劣化、色補正の困難さなどを考えると採用する気になりませんでした。

そこで、A3サイズまで印刷できるプリンターを使わせてくれるところはないかと、公民館や国際情報センタなどの公共設備を当たってみましたがだめでした。いよいよA3サイズのカラープリンター(レーザーは高いのでインクジェット)を購入するしかないかと思っていましたが、配偶者の友達でA3サイズのカラープリンター(インクジェット)を使わせてくれる人が見つかり、今回はそれで乗り切ることにしました。

5.日本語の入力
日本語入力については、当然のことながら元のチュートリアルに記述されていなかったので、追記しました。先ず、Wordなどのワープロソフトで作成した日本語のドキュメントを.txt形式で保存する必要があります。その際エンコード方法にUTF8を選択します。
Scribusのページ上でテキストフレームを作り、右クリック->テキストの取得で先の保存された日本語ドキュメントを取り込みますが、このとき図24に示すように、エンコーディングのボックス内をutf8に選択しなければなりません。
fig24

図24 日本語ドキュメント取り込み時のエンコーディング方法選択

fig25

図25 日本語ドキュメント取り込み

この段階では、未だテキストフレーム内は日本語表示されていません。メニューの編集->テキストの編集、または右クリック->テキストの編集、あるいはメニューアイコンのテキストの編集をクリックし、図25に示すように現れたストーリエディタのダイアローグボックス内の日本語ドキュメント全体を選択、反転させた状態で、フォントをMS Mincho RegularまたはMS Gothic Regularに選択し、テキストフレームを更新のアイコンをクリックすると、テキストフレーム内のドキュメントが日本語で表示されます。
現在の所、テキストフレーム内の日本語をテキストの編集ツールで直接編集することは出来ず、外部からutf8でエンコーディングした編集用テキストをインポートする方法しかなさそうです。また、日本語特有の縦書きもできません。いずれはできるようになるとは思いますが、現段階でもなんとかできないか調べて報告します。

6.PDFファイルの作成
メニューアイコンの「PDFファイルとして保存」をクリックし、保存場所を指定するだけで、画像とテキストが混在したドキュメント(横書き)をそのままPDF化できます。

以上でScribusの使用については終了します。


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